街角を照らす1人住まいのための環境住宅。道路から門扉を開けて入ると、木のクリーン状の塀に囲まれた土間と吹き抜け階段のある玄関土間が連続した空間となっています。吹き抜けの玄関土間空間は2階に配置された大きな窓によって採光を確保すると同時に暖められた空気が上昇することを利用した自然換気システムとなっています。1階のリビングはイゼナ社の水袋を根太間に敷き込み床暖房で深夜電力によって暖めています。蓄熱性能の高い水を深夜の安い電力で暖め朝の寒い時間にもほんのり暖かい床となります。また水の循環性能によってお尻をつけて座っても熱くなりすぎない低温やけどしない自然な心地よさがあります。住空間は吹き抜けの土間玄関とリビングが連続し2階のギャラリー空間につながっていてパブリックな部分にアクセスしやすいようになっています。夜になるとギャラリー空間は西日よけのルーバー越しに漏れる光によって街角を照らす特徴的な建築となっています。

尼崎の家　DATA

竣工：2005年9月
所在地：兵庫県尼崎市
構造・規模：木造在来工法2階建て
基礎：柱状地盤改良のうえ、べた基礎
建築面積：56.29平米/24.35坪
延べ床面積：98.67平米/32.89坪
設計監理：dpa - デザインプラットフォームアソシエイツ
構造設計：泉秀知建築構造設計事務所
施工：平尾工務店
撮影：篠澤裕建築写真事務所

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