高級外車の代理店として有名なコーンズ社の東京本社7階にあるパティオの外壁改修である。高級ブランドを扱うコーンズ社にふさわしい付加価値の高い2種類のタイルを使用している。
青紫のモザイクタイルはカルロ・スカルパがベネチアングラスを使って開発した系譜のタイルで20ミリ角の紫のガラスモザイクタイルに金ラメが練り込まれている。ガラスの反射が光のあたりかたによってベニスの海のようなきらめきのあるタイルである。
白いタイルはタイル壁を白くみせるために追求されたタイルで、白磁の土を使用し生地から純白にすることで釉薬による白タイルよりさらに白くなっている。さらに寸法は47.5ミリ角で2.5ミリ目地のため最小寸法のためこれもタイルの白さを際立たせている。（このタイルは建築家谷口吉生が葛西臨海公園にあるクリスタルビューのために開発したタイルである。）