岩槻の家の土地探しと設計過程

岩槻の家 工事の様子 その1 

確認申請も無事に許可がおりて、工務店との契約も無事に終え、いよいよ工事になります。まずは古屋の解体からです、今回は工務店が手配してくれた解体業者を採用しました。

そして地鎮祭、読んで字のごとく大地の神を鎮める儀式ということで、工事の安全を祈願して行われます。今回は建て主に手配していただきました。巫女さんでした。わたしは巫女さんだったのははじめての経験でした。余談ですが、小学校を設計したときには、公共工事なので地鎮祭は宗教色があるのでNGだったのです、安全祈願祭とかタイトルを変えて行ったりしますが、内容はほぼ同じですね。

土地の特徴は道路が北側と言うことです。都心の狭小地では日当たりに問題が多いことがありますが、この土地では問題ありませんでした。そして南側道路の土地と比較すると割安で当初土地購入に予定していたコスト配分を大きく下回ること、周辺環境も良好なこともあってこの土地で家づくりを進めることに決定しました。北側、南側道路のメリットデメリットのメモ。

岩槻の家 工事の様子 その2

設計の時にしたスェーデン式サウンディング試験(SS試験)のデータにもとに検討し地盤改良の鋼管を堅い支持層まで打ち込む方式を採用しました。古屋が以前建っていたので締め固められているとして、不要と考える人も結構いるとは思いますが、古屋は1階建てであり今回新築する住宅は2階建てで重量が増えています。巷では阪神大震災や大震偽装問題などの影響で住宅の瑕疵担保10年補償の対象も範囲も広がったことなどで地盤改良をするケースが増えているようです。しかしわたしたちの基礎はいつもはじめて付き合うは工務店に今まで見たことがないと言われるほど、鉄筋も太く、ピッチも細かいと驚かれますが、これは建築基準法をクリアすれば良しとする安普請の業者とは安全性能に対する考え方が全く異なるからです。建築基準法の考え方は震度6以上で人命が助かればよしとされていますが、わたしたちは建物に重大な損傷がない、つまりその後も補修すれば住み続けられるように考えています。せっかく人命が助かっても余震時の安全が担保されず、ローンが残ったまま建て直しするのでは生活再建もままなりません。基礎をがっちり固めたとて基準法ギリギリの設計と比較して数十万の費用の差しかありません。仕上げに見栄を張るより足元をしっかり固めるほうが結局コストパフォーマンスが高いのです。

 

工事の注意事項。

これだけの鋼管杭を建物下に均等に配置します。

専用の重機で打ち込みます。狭小地や旗地など敷地よっては資材の置き場所、重機の取り回しなどで、作業日数が多くなるとコストがかさみます。重機は1日単位のリースだからです。通常の住宅であれば1日で作業が終わります。この住宅も1日で終わりました。

10M打ち込みますので途中で溶接して継ぎ足します。

地盤改良が終わると次は根切り工事です。住宅の建つ位置の土を掘削して除去するのですが、簡単にいえば基礎のコンクリートの下のレベルまで土をどかす工事です。写真の丸いのが杭の頭です。

根切りが終わりポリエチレンフィルムを敷き詰めています。コンクリート自体も防水性能はあるのですが、より土からの湿気を防ぐ為に敷かれます。

捨てコンクリートと呼ばれる基礎の下に打つコンクリートの打設中左側の職人さんが持っているのが攪拌機です、コンクリートの周りをよくして打ち終わったあとに空気の隙間が出来るいわゆるジャンカを防止します

これの主な役割のひとつは「このコンクリートの上に墨打ちをして正確な寸法を書くためです。従ってこの上に墨で図面の通り芯や施工する上で必要な寸法が書き込まれます。

少し飛びますが、捨てコンクリートの上にくる土間スラブの配筋とコンクリートの打設が完了したところです。

土間スラブから立ち上がり基礎の型枠を組み立てているところです。

これは一部鉄骨の柱があるのでその柱を溶接するためのベースプレートです。

この黄色い金物は立ち上がり基礎の上に乗る木の土台を固定する金物で、基礎に固定されてます。

立ち上がりも打設がおわり型枠を外して完了。

岩槻の家 工事の様子 その 03

 

基礎がおわりついに建て方上棟となります。この住宅では木造在来工法と最も一般的な木造工法で設計されています。建て方はその主要な柱と梁を組み立て全体対の骨格を1日で一気に組み上げるイベントです。建て方にはクレーンが1台来て、この住宅を施工する大工さんのほかにも多くの鳶といわれる職人が手伝いにくるのが慣例です。このひも現場は多くの職人が来ていました。

電線は結構邪魔です。

片持ちのバルコニーです。張り出しが大きいので結構立派な梁を使っています。

2階まで組み上がったところです。

これは仕口といわれるジョイント部分です。職人さんがノミで削ったように見えますが、最近はプレカットといって全て工場で機械がきざみをします。大工さんも昔は建て方用のきざみが出来て一人前と言われていたようですが、今はその必要が無くなってしまいました。

最後に最上部の棟梁の頂点に破魔矢を立てます。

岩槻の家 土地探しと設計過程 その 04

現場も工程がいろいろと複雑になってくると我々でも現場でどこからチェックして良いか一瞬戸惑うことがあります。したがって工事監の写真にチェックしたものや、建て主がわかりにくいと思われるのものには、写真に書き込みを入れて設計図と照らし合わせられるようにしています。それもお施主様の現場への視察頻度に合わせて作成しています。工事現場に毎日のように訪れる事が出来きて工務店と直接工事の説明を聞いているお施主様にはここまで必要ないですし、この現場のようにたまにしか工事現場に来ることが出来ないお施主様には丁寧に写真で説明しています。ただ大原則として信頼できる工務店を雇っていれば何も心配はないことがほとんどではありますし、我々の工事は普段から知らない工務店とは仕事を原則しません。

岩槻の家 工事の様子 その 05

この家の2階は室内空間を大きく見せるため、天井裏がほとんどありません。天井裏の空間は通常電気の配線や喚起ダクトなどの通り道なので、天井裏がほとんど無いリビングのでは出来るだけ1階の床から展開できるようにしたりと工夫を必要としました。また断熱材は壁に100ミリ厚と通常より倍の厚さをものを入れて住宅ローンで要求される仕様書よりもグレードを上げています。これは建て主の要望で住んでいた社宅に断熱がほとんどなかったことで寒い思いをされていたようで、新しい家では断熱をしっかりして欲しいということでした。

岩槻の家 工事の様子 その 06

階段の施工。周り段のある階段です。

内装仕上げの下地となる黄色いプラスターボードが壁に貼られています。この上にビニルクロスやペンキが塗られます。

外壁の仕上げ工事もだいぶ進んでいます。今回外に張り出したバルコニーは雨の水分や紫外線での劣化によって耐久性が落ちないようにガルバリウム鋼板でカバーすることにしました。とくにウィークポイントになりやすいのは木と木が重なる部分で今回で言えば梁と仕上げのデッキ材の間になります。。今回は梁の上側をガルバリウム鋼板で覆ってからデッキ材を敷いています。遠いデッキ材が腐食しても梁は腐食しないのでデッキ材だけ取り替えられます。デッキ材も水と比重がほぼ同じというイタウバという南洋材で耐久性抜群です。(写真にはバルコニーの上にコンパネが敷かれてますがこれは作業用です)

内装の下地がほぼ完了しています。プラスターボードを貼ったあとにコンセントや給水排水など必要な穴を開けるのは各設備業者さんのしごとになります。階段の鉄骨の手摺りが赤いのは錆止めでこれから白に塗装されます。

岩槻の家 工事の様子 その 07

屋根工事完了写真。ガルバリウム鋼板たてはぜ葺き。

水回りや寝室などの住設機器取り付け。

リビングの造作家具や仕上げもほぼ完了。

テント工事です。この部分は工務店に協力して貰って建て主の直接発注工事にさせて貰いました。テントのフレーム工事とテント部分です。東京ドームの施工もしている太陽工業に発注しました。22番の写真がよくわかりますが、実はこのテントリビングから隣家が見えすぎないようにする効果と、居間に柔らかい光を導入する効果+車庫の屋根になってます。テントが持つおおらかな雰囲気がちょっとしたリゾート気分を演出しています。

岩槻の家 工事の様子 その 08

外構工事です。今回は簡単な工事ではありますが、くまなく外構工事の手をいれており、ローコストと綺麗にまとめられました。

車が入っても割れないようにワイヤーメッシュの入りの土間コンクリートです。

自転車が盗難に合わないように鍵をかけるバーを設置しています。

ご覧にように最終的には隣家にもご理解いただき、コンクリートブロックを白く塗装させて貰いました。

新着情報

井戸掘り体験会W.S

2015年6月6日土曜日にdpaアトリエの前庭にて井戸掘り体験work shopを開催します。dpaではかねてより「水」をコンセプトとして建築づくりを研究しています。井戸掘りは地下水利用による建築を設計するためのデータ収集用に設置することにしました。
ご興味ある方は6月6日に井戸のある住宅の展示も予定しいますのでご覧いただき、ご指導、ご意見いただければ幸いでございます。
当日、直接来ていただいてもかまいませんし、作業をしたい方はフォームにてご連絡下さいませ!
6月6日の予定
9時より準備作業、掘削開始
12時〜13時昼食
13時〜16時掘削作業
協力:シップスレインワールド株式会社

未来をのぞく住宅展

下記イベントに参加します!
ご来場をお待ちしています。
ASJ東京中央スタジオ
武蔵野市民文化会館 展示室
3/20(土)12:00〜18:00
3/21(日)11:00〜18:00
入場無料(終了しました)

リニューアル中

昨年12月末よりホームページをリニューアル中につき2月中はコンテンツの追加や内容の改訂などが多数ございますがご了承下さい。

リノベーション×建築家

ASJ武蔵野スタジオ
小金井市民交流センター B1・市民ギャラリー
東京都小金井市本町6-14-45
1/31 (土) 11:00~18:00 
2/1 (日) 11:00~18:00 入場無料 (終了しました)

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