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2006年03月02日
MY ARCHITECT
おくればせながら先日、映画「マイアーキテクト」を見てきました。
映画としてとてもいい内容でした。
伝説の建築家を父にもつ息子(といっても愛人の子で11歳で死に別れた)が父の死後25年を経て父親探しの旅をドキュメントとしてつづった映画なのですが、映画にするにふわさしく父、ルイス・カーンは人々の記憶の中に伝説を作品とともに残していたのである。
この映画についてとても好感を持ったのは、父を賛美する人、否定する人、愛人、タクシー運転手、死の第一発見者など実に様々な立場からカーンの実像を照らし出していていること、もう一つは、ソークでローラースケートをする場面や、ダッカの広場で父を賛美する市民と握手を交わすときの誇らしげな顔をする場面などに感じる父への愛情がうまく表現されていることである。
さて
振り返って同じ建築家という職業で自分を顧みると、やはりカーンは偉大であると言わざるを得ない。
特にダッカの議事堂など23年間コンクリートを手で運んで建設したというのだから・・・そしてカーンがこんなに素晴らしい建築をこの地に残してくれたと感謝されるのだから。戦争中も古代遺跡と思われ空爆されなかったというのだから。
映画なのでフィクションかもしれない。しかし建築家とはそういう可能性を秘めた職業であるということを示してくれたルイス・カーンと、それを映画で一般に示してくれたナサニエル・カーンに感謝せねばなるまい。あらためて建築家として原点を見つめ直させてくれる映画であった。
投稿者 ishikawa : 2006年03月02日 21:25