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2005年04月30日
甍道 その3 世田谷用賀
(地図)
甍道 世田谷用賀
最後です。前回の道路から左に曲がるとやや広めのプロムナードになり、道路というよりは広場のようです。写真は水路のはじまりです。水底の玉石のパターンがとても美しく揺らいでいました。
右手は信用金庫のオフィスで左手は住宅です。いずれも植栽によって隠されています。写真ではすこしわかりにくいですが、シンボルツリーの配置と水路が奥行き与えています。
隣家のプライバシーを守る植栽帯。不思議な形をした照明器具があります。住宅側が眩しくないかやや心配な感じ。夜景はみていないのでわかりませんが。
たいこ橋が3つ平行に掛けられていて、子供にとっては面白そうです。
わたしも公共の住宅地の道路(幕張ベイタウン)で携わった経験からいうと、これのレベルまでつくりこむのは相当な努力が必要です。しかも歩者共存の場合、警察協議では分離を前提にボラードなどの境界を設けるように指導されます。計画にあたっては道路構造令から指導する警察との粘り強い協議があったのではと推察します。それとおそらくは近隣は既存の住宅地であったので、出入り口などの調整も相当あったのではと思います。歩いていて植栽帯が住宅のプライバシーを守る変わりに出入り口を制限していました・・・・これを実現するためのエネルギーを感じます。
出来上がったものはそんなことを感じさせない快適なプロムナードとなっていて、この地域の財産として今後も受け継がれていくように感じましまた。道路整備もまちづくりとして大切な仕事であると再認識させられますね。
投稿者 ishikawa : 10:16 | コメント (0)
2005年04月28日
甍道 その2 世田谷用賀
環八の入り口から真っ直ぐの突き当たりまで来ました。ここから水路があらわれます。
(地図)
1枚目を振り返って今まで来た道を写しています。この黒い玉石は、以前訪問した中国の蘇州や上海の庭園を思い出します。
ここから環八から向かって右に曲がり、先ほどの水路が連続していて、自然と駅の方向へ導いてくれます。
(地図)
右に曲がってから真っ直ぐ来た道を振り返っています。ここで一端、水路が終わり左に信号を渡ります。はじまりは四角いうずまきからはじまり、エンドは丸いうずまきで終わるところが心憎いですね。
途中も歩くのに心地よいリズムとスケールがあって楽しめます。
(地図)
そして最後のメイン道路へと・・・つづく
投稿者 ishikawa : 08:47 | コメント (0)
2005年04月27日
甍道 その1 世田谷用賀
先日、砧公園にある世田谷美術館へ行った。実は何度か訪れているのだが、用賀の駅から歩いて行ったことがなかった。その日も用賀の駅からバスに乗ろうと思ったのだが、15分以上待ち時間があたので、歩いて行くことにした。
そしてこの甍道をはじめて知った。見た瞬間、象設計集団のデザインだと直感した。帰って調べてみたら1993年の建築文化に世田谷プロムナードとして紹介されていた。
行きはちょと急いでいたので、世田谷美術館からの帰りに写真を撮影をしたので、砧公園から用賀へ向かう順番で写真を紹介します。
1枚目は環八からの入り口です。(地図)
2枚目新緑が眩しい。6Mか8M幅くらいの歩車共存いわゆるコミュニティ道路です。
百人一首が100Mおき道に書かれています。
道端のベンチと鬼瓦、この鬼瓦はいろんな色のものがありました。色のある点景として効いてました。
交差点、車さえ通らなければ、辻広場としてなかなかの広さです。角に骨董品の店があり、カフェにもなっていました。季節がよければオープンカフェにすると気持ちよさそう。
このプロムナードは用賀駅から砧公園を繋ぐ役割と、この地域住む住民にとって、はかりしれない潤いを与えている。そのあたりの感想は最後の締めの回にもういちど・・・。
・・つづく(たぶん3回シリーズ)
投稿者 ishikawa : 12:35 | コメント (0)
2005年04月26日
「谷口吉生のミュージアム」開催記念講演会シリーズ第1回

Yoshio Taniguchi: Nine Museums
「谷口吉生のミュージアム」開催記念講演会シリーズ第1回
4月22日 新見隆(武蔵野美術大学教授)ゲストにより行われた講演会を聞きに行った。
恥ずかしながら、新見隆(武蔵野美術大学教授)の予備知識がないまま行ったのだが、かつてのセゾンミュージアムのキュレーターということで建築の領域のひとではなく、アートの世界に人であった。
講演では新見氏と谷口氏が同時に登場し、新見氏の講演をまず座って谷口氏が聞いているという形ではじまった。
講演の内容は、Momaの増築が日本的であるということからはじまり、その他の谷口作品の日本的な側面について新見氏の言葉で説明をしていたように思う。要約してしまえば、西欧の一神教に対し日本の八百万の神的、多神教の空間という説明から、一神教的な閉じたホワイトキューブではなく茶室や日本の伝統建築的な外部空間との関係や導線の導き方によって、開かれたホワイトキューブとなっているというようなことを様々な角度から説明されていた。そして新見氏の講演のあと谷口氏の短い挨拶があり、質疑の時間となった。質問は建築学生が主だったようだが、建築を専門としない人も質問していた。谷口作品の人気の高さを物語っていたように思う。
感心したというか、とても立派だと思ったのは、谷口氏の質疑への回答の質の高さと態度であった。学生のやや的を得ないような質疑に対しても、場を白けさせせないよう真摯に相手の意図を読み解き答えていた。
質疑の回答で印象に残ったのは、断片的であるが次のようなキーワードであった「敷地から発想する」「外部環境、都市との関係について」「建築を雰囲気のように創りたい」
特に「昼から夜に反転する夕刻に内と外の明るさが一致する瞬間に内と外の境界、つまり建築が消える瞬間に場の雰囲気だけが残る、それがとても魅力的な時間である」とおしゃっていた。おそらく自らの建築もそんな雰囲気として存在する建築をつくりたいと考えているのではないかと感じた。
最後に
材料について質疑がなかったのはやはり実務者の質疑がなかったからではないだろうか。新見氏も材料についてはあまり多くを語らなかった。(専門外なので仕方がないかもしれないが)谷口建築は一見シンプルなので真似をしようと思うと、材料や施工技術が如何に極められていていて簡単に真似の出来ない次元に高められていることを思い知らされる。そしてその材料や技術にも新見氏が指摘した日本的美意識が徹底されていることに気づかされるのである。おそらく次回のゲストである槇文彦氏はそのあたりに触れるのではないだろうかと、ちょっと予想しています。
ということで、次回は建築家槇文彦氏がゲストです。もちろんチケット入手済み。またレポートします。
メモと記憶からおこした印象記なので、同席した人で内容に間違いや批判があればお手数ですがコメントしてください。
投稿者 ishikawa : 00:40 | コメント (0)
2005年04月25日
小学校の現場 その27
東側正面からです。この小学校はこの面がメインエントランスです。公民館の角にある標識看板がベストポジションを占めていて目立ちますね。
左手前が公民館、右側のフラットルーフの建築が保育園です。ちょっとしたパブリックゾーンを形成しています。隣の町も同じだったので、計画的に集中配置されたのでしょう。
一期工事が終わったので、暫く現場に行く用事がないので、このシリーズも暫く休みにしようかどうしようかと思っています。二期工事に向けて発信できる情報があればまた随時アップします。因みに二期工事は8月からの予定です。
投稿者 ishikawa : 09:03 | コメント (0)
2005年04月24日
小学校の現場 その26
手前が体育館でこれは既存建築物です。奧に白く見えるのが講堂の妻面です。桜並木があると絵になりますね。
水田に水を張り始めたところですね。正面のサクラを3本移植する予定なのですが、そのままでもよいかなぁとちょっと悩みはじめたところです。
写真をとっていると爆音がしてきましたあわててパチッと撮りました!小松空港が近いのですが、自衛隊と共用の空港なのです。ジャンボジェットよりイーグル?1機の音の方が大きいんです。この爆音のせいで、この小学校は防音校舎の設計になっています。補助金は防衛庁から出ているため、その仕様書に従って設計しました。本来ならば小屋組だけでも木造にと思っていったのですが、それも叶いませんでした。躯体はコンクリートです。サッシュは120見込みの2重サッシュで、かなり特殊な形式と制約のあるサッシュで、しかもメーカーも僅か数社で、今回採用のメーカーの豊和工業は武器なんかもつくってたりします。外観からはあまりわかりませんが、インテリアからはハッキリってかなりごついサッシュです。もうそのあたりは、補助金がらみで触れないので、自由に出来るところでなんとかって感じでした。
投稿者 ishikawa : 00:07 | コメント (0)
2005年04月22日
小学校の現場 その25
東側の遠景です。殆ど廻りは水田で、水をはる直前です。田植えをした頃の方がきれいな風景ですね。
少し高台になったところからです。ピントあってませんね。
夜、学校に照明があるときにはトップライトから光が漏れてよく見えるはずで、デザインのひとつの狙いでもあります。
投稿者 ishikawa : 09:30 | コメント (0)
2005年04月20日
小学校の現場 その24
たぶん一期工事最後の出張。ということで一期工事最後の日本海、尼御前岬の朝焼け。
先週のさらに遠景からのショット。午前中の逆光で撮影しています。すり鉢状の地形の底に建つので、かなり沈み込みます。
その反対側です。朝日で白が映えます。こちら側の建物の前はフラットな地形が広がっています。撮影は少し高台になったところから撮影しています。トップライトの軸方向は真っ直ぐ白山方向を指しています。左側の校舎は完成後に解体しますが、一番手間前の体育館は完成後も使用します。
・・・・
つづく
投稿者 ishikawa : 09:36 | コメント (0)
2005年04月13日
小学校の現場 その23
昨日の現場の様子。サクラが咲いてました。
例によって早朝バスで到着して、現場に直行。写真は5時半くらいです。曇天でしたが、サクラと外壁の白が明るい場所をかたちづくっていました。
この小学校の建つ場所は周辺地域からやや低い場所にあり、母屋ともいえる講堂のスケールは低い場所に沈み込まず、隣接する既存の体育館と対峙しても中心として意識できる形にしている。・・・・つまりトップライトを含めて大きく、高く見えるようにデザインしています。(そのため近くからはややオーバースケールな感もあります)来週はそのあたりの意図がもう少しわかりやすい写真をアップの予定。
投稿者 ishikawa : 11:49 | コメント (0)
2005年04月09日
谷口吉生のミュージアム

Yoshio Taniguchi: Nine Museums
谷口吉生のミュージアム
東京オペラシティのアートギャラリーで4月8〜6月26日まで開催されている。MoMAの巡回展である。
近くに住んでいるので早速見に行きました。1時頃に入館したが昨日から開催のせいか、週末にもかかわらず閑散としていて、よく見られた。
全体はMoMAの増築をメインに、過去のミュージアムと竣工したばかりのモノ、進行中と思われるプロジェクトが展示してあり、ビデオによる映像もある。
MoMAのセクションは見応えがあり、MoMAの建築の歴史から、コンペ初期のスケッチやコンペ案、そしてそれに応じた模型の展示、さらに膨大な実施図面が置かれていた。
MoMAのセクションでは建築家なら誰もが一度は夢見るような、いつか世界的なコンペに勝ち素晴らしい建築を実現し名声と名誉を得るという、アメリカンドリームのようなストーリーを追体験し、自分のことのように緊張するのではないだろうか。わたしは展示室に置かれていた、コンペに勝ったことを証明する手紙の展示を見て興奮してしまった。
それにしても、今回氏が手がけた増築はもの凄く複雑で修復なども含めると気が遠くなりそうなプロジェクトであることに、この展示をみて気がつかされた。
その他のプロジェクトのセクションでは、計画ごとに大きな模型が置かれており、しかも内部空間の構成がわかるように屋根が一部外され展示室と内部の導線がわかる模型がおかれており、まだ見に行ったことのないミュージアムもその建築の特徴がわかりやすかった。
・・・・・
それにしてもそれにしてもである。
あまり作品の多くない建築家だと思うがひとつひとつの密度は素晴らしい出来映えでおそらくこんなに密度の高い設計だけをやり続けている建築家は現在、世界に谷口氏唯ひとりだと思う。どんなにエスタブリッシュされた建築家も多くの仕事のなかには凡庸な建築もあるものだが、谷口氏に関してはミュージアム以外の作品も素晴らしく質が高い。それとも発表しないプロジェクトがあるのだろうか?
谷口氏の作品では土門拳美術館と法隆寺館が一番感銘を受けた。
しかし谷口氏本人には一度もお会いしたことがないので、この展覧会の講演会4回すべて
予約した。どんな人物なのか大変興味深く楽しみでもあるが畏れもある。
投稿者 ishikawa : 19:39 | コメント (0)
「シンギングマン」ジョナサン・ボロフスキー
「シンギングマン」ジョナサン・ボロフスキー
東京オペラシティーのサンクンガーデンにあるジョナサン・ボロフスキーの「シンギングマン」
巨大なアルミの彫刻、口をパクパク動かして歌っている。かなりの低音でかすかに歌声が聞こえる。
アルミ表面のテクスチャーが平面に立体感与えているところが面白い。正面から見ると薄っぺらなアルミ板で構成されていて正面と横の見え方の対比がユーモラスである。
あの哀愁のある低い歌声はなんと歌っているんだろう?それが知りたい!
投稿者 ishikawa : 17:16 | コメント (0)
2005年04月07日
小学校の現場 その22

先日、現地から送られてきた画像です。ほぼ外装は完成しています・・・。といっても1期工事には外構工事は含まれていないので、まだまだ完成からは程遠いですが。

これは雁木と名付けた外部通路の庇です。準耐火構造という法令上の制約があり、鉄骨造のフレームの庇に杉板の軒天井を貼っています。わりと綺麗にできたと思います。
実はまだ最後のチェックが終わってません。来週行って来ます。
投稿者 ishikawa : 23:43 | コメント (0)
「音の気配」 山口勝弘

「音の気配」 山口勝弘
東京オペラシティのガレリアで不思議な音を聴いた記憶がないだろうか?
サウンド・インスタレーションとして山口勝弘氏の作品「音の気配」が仕掛けられている。全く建築の中に埋め込まれているので存在は見えないが、人の気配と響きあうようにさざ波のような金属音が響く場所があります。是非、来館の折りには体験して欲しい。

劇場都市 東京オペラシティ物語